お役立ちコラム COLUMN

有限会社リスクマスターズ > お役立ちコラム > キャンピングカーは1日保険に加入できる?保険選びの注意点も解説

キャンピングカーは1日保険に加入できる?保険選びの注意点も解説

アウトドアブームによってキャンピングカーを利用する方が年々増加しています。
友人や知人のキャンピングカーを借りて利用する方もいるでしょう。
キャンピングカーを運転する予定がある場合、もしものときに備えて短期間でも保険に入るのがおすすめです。

この記事では、1日保険を含めてキャンピングカーで入れる保険を紹介します。

キャンピングカーは1日保険に加入できる?保険選びの注意点も解説

キャンピングカーを運転するときは必ず自動車保険に加入しよう

キャンピングカーは、一般的な自動車に比べて車高が高く、重量もあるため横転事故を起こしやすい傾向です。
トラックなどの大型車を運転した経験がある方も、注意が必要です。
トラックは荷台に均等に荷物を積んでバランスを取ります。

しかし、キャンピングカーの場合は左右で荷物の積載量が異なる場合が多いので、ハンドル操作を誤りやすいのです。
また、キャンピングカーは大人数の乗せて走る場合も多いので、万が一交通事故を起こした場合は被害も甚大になりやすいでしょう。

このことから、短期間でもキャンピングカーを運転する場合は必ず自動車保険に入っておきましょう。

短期間キャンピングカーを運転する場合1日保険に加入できる?

ここでは、キャンピングカーを短期間借りる場合に1日保険が使えるかについて解説します。

また、自分の保険で他人の自動車を運転できる特約についても解説するので、参考にしてください。

キャンピングカーが加入できる1日保険は少ない

友人などの自動車を1~2日借りる場合、1日だけ入れる自動車保険に加入するのが一般的です。
ただし、1日保険は原則として他人から借りた普通乗用車・小型車・軽自動車などが対象です。
キャンピングカーが入れる1日保険も登場しましたがまだ数は少ないので注意しましょう。

加入したい保険がある場合は必ずキャンピングカーが加入できるか確認してください。

なお、1日保険は配偶者名義、本人名義、法人名義になっている車は使えません。
例えば、配偶者名義で自動車保険が本人限定名義のキャンピングカーを運転するのに、自分名義で1日保険に加入できないので、注意してください。

他車運転特約を利用する方法もある

他車運転特約とは、他人の車を運転している際に事故を起こした場合に、補償を受けられます。
自分の自動車保険の特約でつけられ、キャンピングカーでの事故も補償対象となっています。

1日保険のように気軽に入ることはできませんが、他人のキャンピングカーを運転する予定がわかっている場合は利用するのもおすすめです。

ただし、他車運転特約は業務で運転している車や、所有者に無断で借りた車などは補償の対象外です。
また、他車運転特約で事故の補償を受けた場合は自動車保険の等級が下がります。

レンタカーを借りる

キャンピングカーを運転したい場合は、レンタカーを借りる方法もあります。
近年のキャンプブームで、キャンピングカーがレンタルできるレンタカーショップも増えました。
レンタカーならばきちんと保険に加入されているので万が一のときも安心です。

キャンピングカーはキッチンやベッドなどの設備も設置できるくらい大きく幅が広いため高価です。
軽い接触事故でも修理費が高額になる場合もあるほか、事故処理の対応によっては人間関係が悪化するおそれもあります。

それならば、多少お金がかかってもキャンピングカーを利用したほうがメリットは大きいでしょう。

牽引型キャンピングカーを利用する際の注意点

キャンピングカーには、自走式のほかに牽引型があります。
牽引型キャンピングカーは自分の車で牽引できる小型のものがあるため、自走型キャンピングカーよりお手軽で自車の保険も使えます。
しかし、自車の車両保険では牽引部分が事故を起こした場合は補償の対象外です。

牽引型キャンピングカーを知人から借りた場合は、牽引車のみ車両保険へ新たに加入しましょう。
牽引車両部分は自走できないので対人や対物保険は不要です。

なお、牽引型キャンピングカーは750kg以上になると牽引免許が必要です。
750kgまでなら普通自動車免許で運転できるので、知人の牽引型キャンピングカーを借りる場合はサイズをよく確認しましょう。

キャンピングカーの自賠責保険だけでは不十分な理由

すべての自動車には、自賠責保険の加入が義務づけられています。
数時間の運転ならば自賠責保険で十分ではないか、と思う方もいるでしょう。

しかし、自賠責保険で対応できるのは対人事故のみで対物事故は補償の対象外です。
前述したとおり、キャンピングカーの設備は豪華です。
軽い事故でも修理が必要になったら高額な修理費がかかる場合も珍しくないでしょう。
そのため、自己負担が高額になるケースもあります。

また、自賠責保険は対人事故の場合でも補償額に上限があるため、事故によっては自己負担が高額になる可能性があります。
自動車事故がいつ起こるかは、誰にも予測できません。

万が一に備えて短時間でも運転する場合は、必ず自動車保険に加入しましょう。

まとめ

この記事では、キャンピングカーを運転する際に自動車保険へ加入する重要性を解説しました。
キャンピングカーは普通の自動車とは勝手が違うので、運転に慣れた方でも事故を起こす可能性が高いです。

例え、運転する時間が短期間であっても、自動車保険には加入しましょう。
1日保険や他車運転特約などを利用すれば、短時間の運転でも事故が起きた場合に補償してもらえるため安心です。

キャンピングカー向け自動車保険についてはこちら

コラム監修者 プロフィール

コラム監修者 プロフィール 磯崎学(イソザキマナブ)

磯崎学(イソザキマナブ)

中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。

代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。

■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格