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キッチンカーでの週末副業は儲かるのか?開業の際の注意点も解説!

2019年4月に働き方改革の一環として、政府が副業・兼業に関する規定を新設したために副業解禁への道が一気に開けました。
さまざまな副業がありますが、中でも週末起業としてキッチンカーが人気です。
週末になると全国各地でさまざまなイベントが開催され、大きく稼ぐ方もいます。

しかし、本当に稼げるのか不安な方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、キッチンカーの副業は本当に儲かるのか、開業の際の注意点と共に解説します。

キッチンカーでの週末副業は儲かるのか?開業の際の注意点も解説!

キッチンカーでの副業がおすすめ|その理由とは?

近年の新型コロナウイルスの影響もあり、テイクアウト需要が高まりを見せています。
その影響で、キッチンカーの移動販売も注目されています。
ここでは、キッチンカーでの副業がおすすめの理由について解説します。

初期費用が安い|固定店舗と比べて格安!

キッチンカーの初期費用は、固定店舗での開業と比較すると圧倒的に抑えられます。
固定店舗は開業する際、内外装費やデザイン費などで1000万円はかかると言われています。
しかし、キッチンカーは車両費や運転資金合わせても300~500万円あれば開業可能です。

週末企業や副業でキッチンカーを考えている方にとって、開業コストが抑えられるのは大きなメリットです。

固定費・人件費を抑えて開業できる|利益を出しやすい

起業して副業を行う場合、ランニングコストにも注意が必要です。
飲食店の場合、毎月の固定費で地代家賃や人件費、光熱費がかかります。
これらのコストは売上がどのように変動しようとも必ず発生します。

一方、キッチンカーの主な固定費は、駐車場代やガソリン代、光熱費です。
固定店舗と比較するとかなり少ない運転資金で回せます。
利益を出しやすいのも副業に最適な理由です。

自由度が高い|場所・時間に縛られない

出店場所や出店日なども、キッチンカーなら比較的柔軟に決められます。
キッチンカーを始めたばかりで不慣れな段階であれば、出店日を土曜日だけに絞るなどのアレンジが可能です。

また、週末の出店先で業績が上がらないと判断した場合も、早めに見切りをつけて販売場所を移動するのも、それほど難しくはありません。
このように自由度が高いのも副業に向いている理由の一つです。

イベントに出店すれば短時間に売上を伸ばせる

週末にはあちらこちらで、さまざまなイベントが開催されます。
フリーマーケットやフェスなどのイベントから地域のお祭り、企業のイベントなどキッチンカーの需要が見込めるイベントが盛りだくさんです。

これらのイベントは短時間で売上を伸ばせます。
本業が週末休みの方は、副業としてのキッチンカーを始めるメリットは大きいです。

試験営業ができる|経営の勉強や商品の需要が学べる

将来、本業としてキッチンカーの営業をする予定の方もいらっしゃるでしょう。
まず副業から始めれば、どの程度の売上を上げればやっていけるかがわかります。
事前にシミュレーションを行えば、生活に支障がない範囲で始められます。
また、自分が販売したいと思っている商品需要の検証もできるので、勉強になるでしょう。

キッチンカー副業の注意点|開業前に注意点も考えよう!

ここまでは、副業でキッチンカーがおすすめな理由をお話してきました。
しかし、何も知らない状態で始めるのは危険です。
ここからは、副業でキッチンカーを始めようと考えている方に向けて注意点を説明します。

副業が可能か確認する|本業で処分を受けないように

法律上は、従業員の副業を全面禁止にするのは許されていません。
しかし、会社によっては、禁止されている場合が多いのが実情です。
理由は副業による疲労などにより本業に営業が出るとみなされるからです。

禁止はしていなくても、許可制をとっている会社もあります。
副業を始める前に会社の就業規則を確認しましょう。

食材のロスが出ないようにする|よく考えて仕入れよう!

食材のロスを極力抑えるのも重要です。
週末だけ営業するようなケースでは、メニューによっては次の週まで食材が保存できない場合もあります。

このリスクを回避するために、保存ができる食材を使用したメニューにするのも一つの方法です。
さまざまなリスクを考慮したうえで慎重に検討しましょう。

ニーズが高いメニューを選ぶ|定番商品が安心

「自分がこの商品を作れば売れそう」「この商材はまだあまり見かけないから売れるかも」
このように考えてキッチンカーを始める方はたくさんいます。
しかし、自分が売れると思っても世の中にその商品の需要があるのかが一番重要な問題です。

物珍しければ、需要がなく売れない可能性も出てきます。
現状キッチンカーで稼いでいる方は定番商品を扱っています。

出店場所が確保可能か確認しておく

キッチンカーは車と商品が準備できても、まだ営業できません。
当然の話ですが、営業する場所が確保されていないと営業できないのです。
どんなにかわいいキッチンカーやどんなに美味しい商品が用意できても、営業場所がなければ営業できません。

副業として始める際は営業場所を確保したうえで開業しましょう。

キッチンカーの副業で稼げる額をシミュレーションしよう

例えば週末に11時から16時までのイベントに出店したとします。
まず経費として、食材の仕入れ、ガソリン代、水道光熱費、出店料で15,000円は見なければなりません。

1個500円のクレープを50個販売できれば、売上は25,000円です。
同時に1杯200円のドリンクも50杯売れれば10,000円の売上になります。

クレープ売上(@500×50) 25,000
ドリンク売上(@200×50) 10,000
売上合計 35,000
経費 15,000
利益 20,000

5時間の営業で20,000円の利益ですから、一見すると時給4,000円稼げたように見えます。
しかし仕入れに行ったり、仕込みをしたりする時間もあるので、実際は2,000円くらいでしょう。
また、別途車両代や設備費がかかっています。

まとめ

週末の副業にしても本業前の試運転にしても、副業でキッチンカーを営業するのは大きなメリットがあります。
副業の場合、週末に出店する方が多いでしょう。
週末はイベント開催が多いので営業もしやすいです。

しかし、副業だからといって見切り発車してしまうと、思うような成果が上がらなかったり、おおきな損失を出したりしてしまうケースもあります。
特にメニュー開発と出店場所については入念に計画しましょう。

本記事を参考にして出店に向けて確実にすすめていきましょう。

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コラム監修者 プロフィール

コラム監修者 プロフィール 磯崎学(イソザキマナブ)

磯崎学(イソザキマナブ)

中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。

代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。

■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格