お役立ちコラム COLUMN
キャンピングカーをレンタルする際の保険について詳しく解説!
最近ではキャンピングカーをレンタルして、家族や仲間などで休日に遠出をし、キャンプを楽しむ人が急増しています。
同時に、キャンピングカーを購入する方も増えていますが、大型の車両を保有するためには、それなりのスペースが必要となります。
自宅に保管場所を用意できない場合は、多額の駐車料が掛かることから、レンタルの需要は今後も高まることが予想されます。
キャンピングカーに関わらず、車両をレンタルして運転する際には、常に事故に逢う危険を含んでいるため、万一の場合の保険について気になる方も少なくないと思います。
このコラムでは、キャンピングカーをレンタルした場合の保険がどうなっているかについて詳しく解説します。
キャンピングカーをレンタル中に事故を起こした際の対処法や、事故に逢わないための注意点も紹介しているので、今後キャンピングカーのレンタルをする予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
キャンピングカーをレンタルした場合の保険について
自身でキャンピングカーを所有して公道を走るには、「自賠責保険」に加入する義務があります。
自賠責保険は、万一事故を起こしてしまった際に、事故に逢った被害者を救済するための保険で、別名「強制保険」とも呼ばれています。
「自賠責保険」は、キャンピングカーに限らず、車を所有する全ての者が加入すべき保険で、もしも加入しないで運転をすると、罰金または懲役刑に処され、免許停止処分が課されることになります。
そもそも自賠責保険に加入しないと、車検を受けることもできません。
自賠責保険は、車を運転する際に最低限必要な保険で、前記したようにあくまでも事故の被害者を救済するための保険です。
それ以外で、事故や盗難被害などに逢った場合の補償を受けるためには、「自動車保険」に加入する必要があります。
自動車保険は、ドライバーが任意で加入するもので、加入する保険によって補償内容はさまざまです。
大きく分けると、事故を起こした相手への補償ができる「賠償責任保険」と、自身の補償ができる「傷害保険」と、自分の車の補償ができる「車両保険」の3つがあります。
本題である、キャンピングカーをレンタルした場合の保険についてですが、利用者は車両をレンタルする際に強制的に保険に加入することになるため、事故に逢っても基本的には補償が受けられるようになっています。
キャンピングカーをレンタルするなら、「対物補償」と「対人補償」に加入することが基本となっています。
ちなみに、対物補償とは物に対する補償で、対人補償は人に対する補償です。
事前に保険の内容を確認しておくことが大事
キャンピングカーをレンタルすれば、利用者が保険に加入することになり、「対物補償」と「対人補償」を受けられることはお分かりいただけたと思います。
ただし、レンタルしたキャンピングカーで事故を起こした際に、保険がどのように適用されるかについては、利用したレンタカー会社によって異なります。
そのため、事故を起こすことを事前に想定しておき、キャンピングカーをレンタルする前には各社の詳しい保険の補償内容について確認しておくことを強くおすすめします。
補償内容は、レンタル会社や店舗のホームページやパンフレットなどで確認することができます。
「対人」「対物」「車両」「人身傷害」「盗難」などの条件が、細かく記載されています。
一般的には、各項目の「免責金額」が設定されていて、事故に遭った利用者は免責金額を支払えば良いことになっています。
ただし、免責金額以外にも、利用者が事故を起こしてしまったせいで対象のキャンピングカーが使用できない期間の費用や、キャンピングカーの修理代などを負担させられることもあるので、内容を詳しく確認することが大事になります。
レンタル代の安さだけを比較しないで、保険の内容も詳しくチェックして、利用するお店を決めましょう。
キャンピングカーで事故を起こさないための注意点
自動車事故を起こさないためには、安全運転を心掛けることが何よりも大事になりますが、軽自動車や普通乗用車に比べてキャンピングカーは車体が大きく重いので、特別な配慮も必要になります。
そのため、マイカーを運転している感覚でいると、予想外の事態を招いてしまう可能性を高めてしまいます。
特にキャンピングカーを運転するときに注意しなくてはいけないのが、車体の高さです。
駐車場やトンネルなどの高さ制限には、くれぐれも注意してください。
キャンピングカーでは屋根を擦ってしまう事故が多く、駐車場やトンネル以外にも、ドライブスルーや橋などいろいろな場所に危険が潜んでいます。
高さ以外にも幅に注意する必要があり、狭い道を走行中に樹木や生垣などに車体を擦るようなことも良くあります。
また、キャンピングカーは重量もかなりあるため、普通乗用車に比べて制動距離が長くなってしまいます。
そのため、普段よりも車間距離を十分に空けて、悪路などでは低速走行を心掛けてください。
車体が大きくなると死角もできやすく、内輪差にも注意しなくてはいけません。
車高がある分、横風にあおられて走行が安定しなくなるケースも多いため、特にスピードが出やすい高速道路では十分な注意が必要になります。
レンタルしたキャンピングカーで事故を起こした際の対処法
どんなに注意していても、自動車事故を避けられないことがあります。
事故に遭った場合は、速やかに警察に連絡をして、必要に応じて救急車を呼びましょう。
誰でも事故に逢うと、気が動転して冷静でいることができなくなります。
大事なことは、そのことを日頃から承知しておき、事故を起こしたときのシミュレーションを頭の中でしておくことです。
事故の程度によっては、相手が警察を呼ばなくても良いことを提案してきて、示談で解決しようとする場合もありますが、絶対にそのような提案に乗ってはいけません。
どんなに小さな事故だとしても、警察を呼んで事故処理をすることは、ドライバーの最低限の義務です。
それに、警察に連絡しないと、後で保険請求ができなくなるケースもあります。
警察や救急車を呼んだ後には、レンタカー会社へ連絡して事故の詳細を伝え、その後は会社側の指示に従い対応してください。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格