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キャンピングカーにも車検は必要?乗用車とは違う車検内容も紹介

最近のキャンプブームにともない、キャンピングカーもわずかに注目されています。
キャンプ地や車中泊に出かけるだけではなく、テレワークを行う部屋として利用する方もいるほどです。

そんなキャンピングカーも車検が必要です。
乗用車の車検と同じでいいのか不安な方は、参考にしてください。

本記事では、キャンピングカーの車検期間や内容、乗用車との違いなどについて紹介していきます。

キャンピングカーにも車検は必要?乗用車とは違う車検内容も紹介

キャンピングカーにも車検は必要?

キャンピングカーでも、公道を走行するのであれば車検は必要です。
しかし、乗用車とは車検の期間が異なります。

また、最近はキャンピングカー(8ナンバー)だけではなく、乗用車をDIYして自作をする方もいるでしょう。
乗用車をDIYした場合、車検は通常の乗用車で車検を受けます。

本記事では、乗用車をDIYしたものではなく、8ナンバーのキャンピングカーの車検に絞って紹介していきます。

車検を受ける期間と費用

乗用車の場合、新車であれば初回は3年後、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。
それに対しキャンピングカーは、初回は2年後、それ以降は2年ごとに車検を受けなければいけません。

乗用車との違いは、初回の車検だけです。
以降2年ごとに車検が必要なのは同じです。

車検をする際にかかる手数料に関しては、それ程変わりません。
ただし、車検で修理箇所や変更すべき点などがあれば、箇所によってはキャンピングカーの方が高くなるかもしれません。

車検を受けなくてもいい場合

車検はすべての車に必須な訳ではありません。
公道を走らず、庭などに部屋として設置する場合は車検を受ける必要はありません。

もし車検が切れても、レッカー車などを用意して公道を自走せず車検を受けに行けば、また公道を走れるようになります。

ただ、キャンピングカーを引けるレッカー車などを用意しなければいけません。
そうなると車検費用以外にもお金がかかってしまいます。
車検が切れる際には、本当にこのまま公道を走らないのかなどをよく考えて決めてください。

キャンピングカーが受ける車検の内容

キャンピングカーは、車検でどのような所を見られるのでしょうか?
一部は乗用車と同じ項目が確認されます。

● 車検証と車検を受ける車が一致しているかどうか(エンジン番号や車体番号で確認)
● タイヤの摩擦具合や亀裂(最も摩擦している部分が1.6mm以下で交換)
● 車についているガラスすべてにヒビや割れがないか
● 各種メーターが正常に点滅しているか
● 内装チェック(シートベルトの不具合・発煙筒の有効期限など)
● ライト全般が問題なく点灯するか(ヘッドライトやブレーキランプなど)
● ワイパーの動作確認
● ウォッシャー液が十分に出るか
● マフラーの取り付け位置や触媒
● ドライブシャフトブーツ破損の有無
● ステアリングラックブーツが正常に機能しているか
● ブレーキの効き具合
● 排気ガスに含まれる一酸化窒素などの濃度
● サイドスリップ検査
● ヘッドライトの明るさや色に問題がないか

上記の乗用車と同じ項目以外に、キャンピングカーならではの車検項目があります。
それでは、キャンピングカーだからこそ見られる内容も紹介していきます。

就寝用設備は乗車定員人数の3分の1以上が必要

キャンピングカーには、就寝できるような設備がついています。
何人用の設備が設置されているかは、規定で決められています。

就寝用設備は乗車定員人数の3分の1以上が必要です。
乗車定員人数が10人であれば、3分の1は3.33人です。
ただし、小数切り上げとなるので、4人分の就寝用設備が必要となります。

乗車定員が3人でも、大人用の就寝設備は必ず2人以上必要です。
また、大人と子どもでは確保すべきスペースが異なります。

購入したそのまま使用しているのであれば基準を満たしているはずなので、問題はないでしょう。
しかし、少し手を加えるのであれば、就寝設備の定員人数には注意が必要です。

10L以上の水を溜めておける水回り

洗面台やキッチン、トイレなどに欠かせないのが水まわり設備です。
キャンピングカーには10L以上の水が溜められる設備が必要です。
そのほかにも、タンクから蛇口に組み上げるポンプ、使い終わった水を排出するポンプなども必要になります。

設置の高さにも決まりがあり、車の床面から1,600mm以上の空間を確保する必要があります。
また、このような設備は車内に設置されている必要があり、外に出なければ使えない状況では車検に通りません。

火事などの心配もある炊事

炊事設備に関しては、車検の中でも厳しくチェックされる部分です。
調理台スペースは0.3m以上×0.2m以上で平らでなくてはなりません。

また、火事の危険も伴います。
まわりに燃えやすい素材がないか耐熱・耐火性のあるつくりになっているかが重要です。
それだけではなく、換気ができる環境が整っているかがチェックされます。

最近はコンロではなくIHが導入される場合も多く、火事の心配は減ったものの、厳しいチェックが入るでしょう。

まとめ

キャンピングカーも公道で走る場合は、車検が必要です。
乗用車で確認される内容と併せて、就寝設備の数や水回り設備についても確認されます。

これらは、8ナンバーがついているキャンピングカーが対象となります。
購入時のまま使用しているのであれば、ほとんどの場合、車検の心配はないでしょう。
ただ、DIYや改造を行うのであれば、車検が通る範囲でとどめておいてください。

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コラム監修者 プロフィール

コラム監修者 プロフィール 磯崎学(イソザキマナブ)

磯崎学(イソザキマナブ)

中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。

代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。

■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格