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VPNとは?スマホでVPNに接続する設定方法や種類について解説

スマートフォンでインターネットに接続するときにフリーのWi-Fiを使用する機会もあるでしょう。
フリーWi-Fiを利用すると、通信内容を第三者に見られたりデータを改ざんされたりといった危険性があります。

VPNは日本語では仮想専用線と呼ばれており、通信の安全性を高める仕組みです。
今回はVPNとは何かとスマホでVPNを利用する方法を解説します。
セキュリティを高めたい方はぜひご覧ください。

VPNとは?スマホでVPNに接続する設定方法や種類について解説

VPNとは?データを暗号化する仕組み

VPNは「仮想プライベートネットワーク」と呼ばれています。
パソコンやスマートフォンなどの各デバイスでやり取りするデータを暗号化する仕組みです。

VPNはPC・タブレット・スマートフォンなど、さまざまなデバイスにインストールできます。
暗号化が必要な理由は以下4点です。

・機密性の高い情報を含むメールのやり取り
・SNSなどの認証情報やダイレクトメッセージ
・クレジットカードの番号や暗証番号ななどの情報
・パスワード

Wi-FIを利用する場合、パスワードなどの保護があるものであっても情報流出する危険があります。

スマホでVPNを利用するメリット・デメリットとは?

スマートフォンではメッセージやオンラインショッピングなど、機密性の高い情報のやり取りを行います。
VPNを利用するメリットとデメリットについて紹介しますので、VPNを導入する際の参考にしてください。

メリットを4つ紹介

スマートフォンでVPNを利用するメリットは以下の4点です。

・個人情報の漏洩を防止できプライバシーを保護できる
・海外サイトで規制されているコンテンツや検閲も回避できる
・オンラインゲームを楽しめる
・公共のWi-Fiも安心して使える

スマートフォンでインターネット接続をする際、公共のWi-Fiを利用する機会も多いで
しょう。
フリーで接続可能なWi-Fiは個人情報が漏洩するリスクが高いため、データを暗号化できるVPNを利用するとプライバシーを保護できるので安心です。

デメリットを3つ紹介

VPNを利用するデメリットは以下の3点です。

・バッテリーの消費量が高まるので長時間利用できない
・通信速度に遅延が発生する可能性がある
・情報漏洩の可能性はゼロではない

VPNを利用しても情報漏洩のリスクがゼロになるわけではありません。
ただ情報漏洩のリスクはVPNを利用しない場合よりは下がります。

インターネットのVPNは、時間帯によっては通信速度が遅くなる場合もあります。
スマートフォンのようなモバイル端末で使用すると、バッテリーの消費量が高まるので、充電できる環境が必要です。

VPNの種類と特徴について

スマートフォンで利用できるVPNの種類と特徴を紹介します。

VPN名称

特徴

OpenVPN

・オープンソースのVPNプロトコル

・スマートフォンで利用するには専用アプリをインストール

PPTP

・1990年代から利用されている歴史のあるVPNプロトコル

・ほとんどのOSで利用可能(ただしiPhoneはサポートなし)

L2TP/IPsec

・iPhone、Andoroidでアプリ不要で利用可能

・OpenVPNよりはアクセスがブロックされやすく通信速度は少し低速

IKEv2

・Wi-Fi接続に移行するとき安全に接続できるのがメリット

・iPhoneではアプリ不要で利用可能

IPsec

・暗号化によって安全性を確保

・iPhoneでは導入サポートあり

SSTP

・Microsoftが開発したVPNプロトコル

・安全性は高いがWindows端末向け

L2TP/IPsecやIKEv2は単体では暗号化の仕組みがないため、IPsecと組み合わせて利用します。
スマートフォンに導入する場合のインストール方法は2種類です。
手動で設定できるものとアプリをインストールするかのいずれかになります。

スマホにVPNを設定するには?

VPNの種類と特徴について解説しました。
ここからは実際にスマートフォンに設定する方法を、iPhoneとAndroidに分けて紹介します。

①設定方法を解説|iPhoneの場合

iPhoneの設定方法は設定画面から「一般」をクリックしてネットワークを選択してVPNをタップします。
さらにVPN追加構成を追加をタップし、L2TPを選択して設定情報を入力して保存。
設定画面のトップに戻り、VPNオン/オフをオンにします。

アプリのインストールが必要なものはApp Storeからインストールして手順に従って設
定しましょう。

②設定方法を解説|Androidの場合

Androidの設定方法は、「設定」画面から無線とネットワークをタップして開きます。
VPN設定→VPNの追加をタップ→L2TP/IPsec PSK VPNを追加を選択。

設定情報を入力して保存したあとVPN設定画面に戻り、クライアント名を選択します。
「ネットワークに接続」をタップし、設定したID/パスワードを入力したら設定完了です。

まとめ

VPNを使用するとWebサイトを閲覧した情報などは暗号化されるため、第三者に特定されるのを防止できます。
スマートフォンを利用していると通信料を削減するために公衆Wi-Fiに接続する機会もあるのではないでしょうか。

また、会社で支給されたスマートフォンで情報のやり取りをする機会のある方も、VPNを設定しておくと情報漏洩のリスクを軽減できます。
個人利用ではオンラインゲームをしたり動画を閲覧したりするときも、情報を読み取られるリスクがあるため、VPNの活用を検討してはいかがでしょうか。

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コラム監修者 プロフィール

コラム監修者 プロフィール 磯崎学(イソザキマナブ)

磯崎学(イソザキマナブ)

中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。

代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。

■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格